約 4,462,122 件
https://w.atwiki.jp/ragus/pages/408.html
クリード装束 クリードアーメット CDアーメット+1 CDアーメット+2 クリードキュイラス CDキュイラス+1 CDキュイラス+2 クリードガントレ CDガントレ+1 CDガントレ+2 クリードクウィス CDクウィス+1 CDクウィス+2 クリードサバトン CDサバトン+1 CDサバトン+2 クリードカラー クリードボードリエ クリードピアス
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/106.html
「――――此度の戦争の顛末に、既に脚本が用意されているとしよう。」 我が物顔で革張りのソファーを占領しながら、ふとそんなことを呟く。 趣味が悪いことに真紅の素地に、思いのほかアサシンの装いの意匠は映えていた。 老将はくすんだ鎧の鈍色を、けれども見事なまでに自らのものにしている。派手ではないが、滋味があるというのだろうか。 鉄も、革の拵えも、小さな傷や擦り切れがいくつも重なって、鈍い光を返す。 「どういう意味ですか?」 「何、難しいことではない。つまり、誰がどの順で敗地にまみれ往くのか、という並びよ。」 率直に尋ね返すと、また底意地の悪い例えが返ってくる。 そこはせめて、『誰が勝利の栄光を手にするか』というのが粋じゃないだろうか。 峻厳な、歴戦の名槍を思わせる眼光を宿す瞳は、愉快そうに歪んでいる。 腹の底に響く声。俗な言い方をするなら、バリトン歌手のような重厚な声質。 アサシンのその在り方は、効率よく配下を束ね、彼らを支配し、導くためのものに特化している。 多くの人々の上に立つために生まれてきた――――そう言われたとしても、違和感はない。 「運命、ってやつですか。」 「応。……そう馬鹿にしたものではないぞ、小僧。」 仮住まいの夜は、殊更に冷える。 乾燥した空気に、アサシンの声もよく反響した。まるで歌劇を特等席で見ているかのような。 「貴様がどれほど知略を絞り、機転を利かせ、精根の尽き果てるまで死力を以て戦い抜いたとして――― 勝てぬ者には、勝てぬ。悪く思うな、相性というものがあるでな。貴様も知っておろうが、余の場合は特に顕著だ。」 彼の能力と性質については、既に説明を受けている。 尖った能力ではあるが、突き刺されば、強い。暗殺者、とは正しく的を射ている。 まあ一方で、それが刺さらぬ相手には当然苦戦を強いられるのだが。真っ当な英雄などを相手にすれば、撤退も余儀なくされるだろう。 特に、聖杯戦争の何たるかについては調査済みだ。 本来ならば英霊―――人類史に刻まれる偉業、あるいは死後なお信仰を集め、座に召し抱えられた存在を召喚し、使役するというシステム。 彼らが必ずしも、つまるところ『人間』であるという保証はない。むしろ、例外の方が多いといっても過言ではないだろう。 「……引いた後から、籤の中身を変えることは出来ない。」 「然り。」 一度結末が確定してしまっては、そこに至るまでのどんな努力も意味を持たない。 将としては後ろ向きともとれる言葉は、あるいは彼が、人が人を当たり前に殺す時代に生きた人間だからだろうか。 赤ワインをグラスに注ぐ。 自分のためではない。というか、未成年だ。それなりの年代物を入手するのに、ひと手間もふた手間もかかった。 当然ながら、この身は正規の魔術師ではない。ともすれば、気休めにしかならないだろうが、と買いそろえたもののうちの一つ。 サーヴァントとの関係は円滑に保っておくに限る。 差し出したグラスを、武骨な手が掴んだ。 分厚い。幾度も剣を振るったのだろう、歪に皮が盛り上がっている。 その生涯を武と、そして政に捧げて生きた人。 それは、その役割に準じるというのは、どれほど熾烈で、過酷で、――――けれども、うらやましくもある。 だというのに、グラスを傾け、口の中で転がすしぐさの、なんと似合うことだろう。 尋ねれば、作法は聖杯によって学んだそうだ。なんでもありか。 「……巡りあわせというものもある。 幸運にも、余の宝具に都合のいい相手ばかりと争うとして、すべてがそう上手く転ぶこともあるまい。 もしもそれが貴様の意志、選択など介さない、遠大な存在によって定められていたとするなら――――」 カチン、とグラスが音を立てて窓に当たる。 芝居がかったしぐさだ。まったく、何に影響されてしまったのだろう。 「ともすれば、貴様、どうする。運命の流れに抗わんと、足掻き泳いでみせるか。」 けれども、皺の寄った目蓋の内。覗く瞳は、真っすぐにこちらを捉えていた。 静かな威圧がある。 見定められているのだ、と直感する。 コートの下。肉の底。心臓を直接睨まれている。 肺が硬くなる。胃が縮む。怯えている、といえばまだかわいいものだろう。 「どうして……そんなことを、尋ねるのです?」 「貴様の素性、目的、才幹。いずれも、余の主として足るものであった。」 シャリ、と、静かに、けれども迅く、短剣が鞘を擦る。 月光の差し込む窓もなく、こちらの用意した電池式の安っぽい光源に照らされて、けれどもその刀身は、鋭利な光をコンクリートの壁に反射した。 ・ ・ ・ ・ 「なれば今こそ、この『短剣』を捧げるに足るか、見定めねばならぬ素養がある。 心して答えよ、小僧。我が名はマクベス、此度は暗殺者のクラスによって現界するがゆえに。」 使い古された問いだ。 つまるところ、宿命論。運命が既に決まっているのなら、それに抗う価値はあるのかという命題。 きっと誰もが一度は、例えば十四、五ほどの歳に、抱いた経験があるのではないだろうか。 けれどもアサシン――――『マクベス王』が問うたならば、それはもう一つの意味を持つ。 マクベタッド・マク・フィンレック。スコットランドの赤き王。 多くの人は、彼の名をこう捉えるはずだ――――暗殺によって王位を簒奪し、殺した政敵の幻影に怯え、敷いた暴政の果てに討たれた悪しき王と。 史実は、そうではない。 当時は下剋上がしばしばみられる時代背景であったし、彼の在位期間の長さは、そのまま彼が優れた為政者であったことを示している。 その本来の信仰は、けれども英文学の最優を冠する作家の、中でも代表作によって、歪め知られてしまった。 老将は、答えに窮する自分を見て、わずかに口を歪める。 さぞや愉快なことだろう。本当に、底意地が悪い。 「…………人は、定命です。」 十二分に沈黙を貫いてから、答えを慎重に選ぶ。 応えはない。構わず、続ける。 「定められたものにしか意味がないのなら、人は死ぬために生きていることになる。」 彼は、『マクベス王』こそは、物語の中で、定められた予言のために戦った張本人だ。 いずれ、王になる。 まるで選定の剣にも似た、人を、それも多くの人を狂わせる呪いによって。 彼自身は、その物語をどう捉えたのだろう。 予言の通りに地位を得、予言に怯えて狂い、そして予言によって倒される。 すべてが予言によって定められていたのなら、その過程、彼の意志に、そしてその生涯に、果たして、役割以上の意味はなかったのか? それを、よりにもよって本人が問うている。 自分の生涯と、それを元に作られた戯曲をネタにした、最大級のブラックジョークだ。 厳粛そうな見た目に反して、悪ふざけがお好きらしい。 結構なことだとも。それで肝を冷やすのがこちらでさえなければ。 だからこそ、臆さずに切り込んだ。 「ならば何故、『マクベス王』は敵わないと知りながら、死の運命に挑んだのでしょうか? 大首領王マルカム・カンモー。『女の股から生まれなかったもの』に。 鎧を捨て、剣を置き、楽に死ぬことだって出来たはずです。けれども、あなたは挑んだのでしょう。」 「知れたことを。武人として死ぬためよ!」 侮辱とも取れる揚げ足取りに、けれども老将は間髪を入れず吠える。 ・ ・ 「おれは断じて、自らの剣で自らを絶つなどという馬鹿な真似はせぬ。断じて! 忌々しい二枚舌の鬼ばばァが、得意げに人の生き死にを決めやがったとしてもだ! このおれは、一国地の王たる男は、嘆きに嘆いてみじめったらしく運命を呪って死ぬような、めそめそした男であってはならぬ!」 「そうですね。僕も、そう思います。」 つまり、それが何よりの答えとなる。 知れず、安堵の息を漏らす。彼が乗りやすい人物で助かった。 彼は、自ら答えを導き出したということだ。 いずれ死ぬ定めにあるからといって、今死んでいいことにはならない。 運命が決まっていたとしても、『これが運命だ』と諦観する自分にはなりたくない。 それが、彼の最初の質問への、彼の答えだ。上手く躱せた……だろうか。 振り上げた大音声に、冷や水。 こちらの返答に、ぱち、と見開かれた目は、意外にもきれいな人好きのする輝きを持っている。 老将の怒りの演説は、殺風景な部屋に残響を残して、みるみると萎んでいった。 「…………生意気なやつめ!」 唾を吐き捨てそうな、しわを寄せた表情で言い放った言葉は、一方でどこか満足の色も帯びている。 けっして晴れやかではないが、人間味のある渋面。 ただアサシンには申し訳ないが、謎解きや文章の解釈に関しては、こちらに一日の長がある。 不承不承といった体で、短剣が鞘に納まる。どうも、そのお眼鏡に適ったようだ。 王として、そして将としての彼は――――ひどく、おそろしい。 眼前の敵に、あるいは時として味方にすらも、躊躇なくその刃を向ける。 それは、現代でどれほど時代錯誤の狂気を演じようとも決して追いつけない、時代背景によって掘られた深く遠い溝を感じさせるのだ。 彼の生き様が、まるで洗い拭っても流れ落ちぬ血の痕のように、その姿に染み着いている。 けれども、一人の人として触れ合う時。 なぜか、ふといじらしく感じてしまう瞬間がある。 「そちらが先に、意地悪をするからでしょう。」 「もう少しこう、可愛げというものをだな――――」 「売り切れです。」 ぴしゃり、と切って捨てれば、次の瞬間、そこにすでに彼の姿はない。 青白い魔力の残滓が、煙のように漂っている。霊体化、というらしい。 気配は当然感じる。魔力のつながりも。 無言でそうすることが、せめてもの仕返しなのだろう。 残念ながら、そういう愛想を振りまく相手は、一人と決めているのだ。 けれどもどうして、いつの時代でも男の人というのは、こう意地を張ってしまうのだろう。 知り合いの刑事の顔が、ふと脳裏を過る。 「…………ふふ」 気を緩めたせいだろうか。 ふと漏れた自分の笑い声が、年頃の少女のごとく軽やかであった。 【クラス】アサシン 【真名】マクベタッド・マク・フィンレック 【出展】史実(11世紀)、および戯曲『マクベス』 【マスター】白鐘直人 【性別】男性 【身長・体重】181㎝、78㎏ 【ステータス】筋力C+ 耐久C++ 敏捷C 魔力B+ 幸運A- 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 政敵の暗殺に長けており、敵意を悟らせずに不意や死角を突くのが上手い。 【固有スキル】 不眠の加護:A- 名状しがたい睡眠への恐怖と抵抗力。Aランクともなれば呪いの域。 睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を、高い確率で無効化する。 「手を洗って、夜着をお召なさい。そんな蒼ざめた顔をなさってはいけません―――― もう一度言いますが、バンクォーはもう土の下、墓から出てこられるはずはないでしょう。」 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 一国の王としては破格の才。統治能力に優れ、また攻め手において真価を発揮する破軍の将。 「万歳、マクベス、グラームズの領主! 万歳、マクベス、コーダーの領主! 万歳、マクベス、将来の国王!」 無辜の怪物:D 世界的な知名度を誇る戯曲によって捻じ曲げられた、自己の在り方。 『正しく政治的な意味での暗殺と、暴政を繰り返した狂王』としての信仰。 能力・人格がある程度の提供を受ける。 また同盟を持ちかける際に、精神抵抗に失敗した相手は、『このサーヴァントは必ずこちらを裏切る』という妄念にとらわれる。 本質である優れた為政者としての技能・思考様式は損なわれない。 「血塗れの王笏を手にする不正な暴君のもとに、いつまた晴れやかな日を迎えることが出来ようか、 正当な王位の継承者はみずから罪を数え上げてその権利を放棄し、尊い血筋を冒とくしておられる。」 【宝具】 『簒奪王(マクベス)』 ランクB 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 「ええい、呪わしい幻め。姿は見せても手には触らせぬというのか? それともきさまは心が描き出す短剣、熱に浮かされた頭が作り出す幻覚に過ぎぬというのか?」 英文学でも最優とされる作家の戯曲によって付与(エンチャント)された、本来の史実とは異なる信仰。 積み重ねられた事象や物質の概念を抽出し、能力として身にまとう――――すなわち『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 この宝具は、召喚されたクラスによってその効果を変ずる。 アサシンとして召喚された場合、『[権力者]への特効』を有する短剣を武装として獲得する。 血塗れの短剣。手放せば僅かに浮遊しており、なぜか拭っても洗っても、根元から滴り続ける。 この血は全ての王・権力者・貴族またはそれに類するものの血を引く対象にとって、毒として作用する。 毒性はその支配や統治の範囲、振るう権力の強大さに伴って変化し、一国の主ともなれば一滴にその命に届くほど。 致傷によってのみならず、経口や皮膚への長時間の接触によっても同等の効果を発揮する。 一方で、縁遠いもの、没落したもの、支持を受けなかったものなどに対しては、せいぜい少し体がしびれる程度となる。 また神性などの上位存在、あるいは人間とは異なる体の構造を持つサーヴァント(異形、自己改造など)や、 対毒もしくはそれに相当するスキルを有するサーヴァントには、ほとんど効果はない。せいぜい気分が悪くなる程度だろう。 『知られざる赤き君主(リ・ダーク)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 「きさまも女から生まれたな、いかなる剣も槍もせせら笑って叩き落してやる。」 常時発動型の無形宝具。 生前多くの政敵や反対勢力を屠ったという史実が、創作によって誇大化したことにより昇華した、逸話の具現化。 上述の宝具同様、『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 『運命を司る三女神』を彷彿とさせる劇中の描写から、『女の股より生まれたものには倒されない』という加護を得た。 本来であれば、あらゆる人類の系譜にあるものからの攻撃によるダメージを無効化する―――― というものであるが、アサシンとして現界時は史実本来の霊格が強い影響を及ぼすため、聖杯経由でエラッタを受けている。 (狂化などで理性を奪うか、あるいは劇中の人物としての性格を色濃く反映した状態で召喚することで、十全の効果を発揮する。) 『神性』『異形』『魔性』『自己改造』などのスキルを有さない、全くの人として召喚されたサーヴァントに対して効果を発揮する。 性能としてはダメージ軽減、また同ランクの『戦闘続行』『仕切り直し』スキルとして効果を発揮する。 【weapon】 『無名・鎧』……くたびれてはいるものの、よく手入れが行き届いている。 『無名・剣』……同上。 【人物背景】 実在のスコットランド王。赤王(Ri Deircc)の通称で知られている。 多くの政敵・敵対勢力を抹殺したのち、実に十七年もの期間に及ぶ統治を敷いた。 下剋上がしばしばみられる時代背景でもあり、在位期間の長さも鑑みれば、為政者としては優れた手腕の持ち主だったことが伺える。 にもかかわらず、彼の名が狂王の代名詞として知られているのは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』によるところが大きい。 将として勇猛、しかし君主として臆病。魔女の予言や妻の野心に翻弄され、王殺しという大罪を犯す。 その後、亡霊の幻影や重圧に耐えきれずに錯乱して、暴政を働き、復讐によって討たれ、その首を晒すこととなる。 「マクベスは眠りを殺した。もうマクベスに眠りはない。」 上の有名な予言で知られる通り、簒奪によって王位を得たことで簒奪に怯えるマクベスは、自身の悪行によって自らを苦しめる、自業自得の悪人として描かれている。 さらにこの戯曲は四大悲劇の位置として高く評価され、本来の彼の信仰を脅かすまでに至った。 狂戦士としての適性も持ち、この場合、戯曲の中の登場人物としての性格を色濃く反映してしまう。 しかし暗殺者のクラスで現界する限りは、史実本来のマクベタッド・マク・フィンレックとしての霊格に影響はない。 にもかかわらず劇中の人物を思わせる芝居がかった言動をたびたび繰り返すのは、やはり宝具による影響が霊格にまで及んでいる…………のではなく、単なる当てつけ。 文物としての価値を認めつつも、自身の信仰を歪めた元凶でもあるため、素直に受け入れられず葛藤している。 王将として、あるいは英霊として振る舞っていなければ、ちょっと不器用で頑固なオヤジ。 【特徴】 ごつい。ひげ。鎧。 【サーヴァントとしての願い】 創作の影響を受けない、正しき信仰を取り戻す。 (あくまで自身の信仰に関する範疇であり、戯曲の文学的価値をなかったことにしてまで、というほどではない。) 【マスター】 白鐘直斗@PERSONA4 【マスターとしての願い】 聖杯戦争の実態の調査、民間人の保護と犠牲者の身元確認、および事態の収拾 【weapon】 なし。 【能力・技能】 『ペルソナ使い』 マヨナカテレビの中でペルソナと呼ばれる『もう一人の自分』を作り出し、戦わせることが出来る。 マヨナカテレビと呼ばれる現象および都市伝説は、当然ながら冬木には存在しない。 『拳銃』 拳銃の扱いに長けている。当然ながら所持はしていない。 『推理』 優れた思考能力。 個人の感情や精神の状態にとらわれず、状況証拠から結論を導き出す。 【人物背景】 警察組織に深く関わりのある探偵一族の五代目。男装の麗人。 メディアでも多少知られており、「探偵王子」の愛称で呼ばれている。 冬木町近辺で発生するという行方不明事件、惨殺現場の目撃情報を受けて参戦。 聖杯戦争の存在に気付くも、荒唐無稽な話では捜査本部を説得できないと、独断で参戦、調査および巻き込まれた一般人の保護を決心。
https://w.atwiki.jp/hanzaisaba/pages/11.html
山上徹也の適性クラス アサシン アヴェンジャー アーチャー ガンナー ランサー 文鮮明の適性クラス キャスター バーサーカー アヴェンジャー ビースト アルターエゴ ムーンキャンサー 安倍晋三の適性クラス ルーラー アーチャー アヴェンジャー バーサーカー ランサー ライダー キャスター セイバー ビースト アルターエゴ ムーンキャンサー 【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン/アーチャー ☆2 【マスター】志位和夫 / 山本太郎 【真名】山上徹也 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】混沌・悪 ・人 【ステータス】 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D+ 宝具D+ 【クラス別スキル】 気配遮断 B+ 対魔力 C++ 単独行動 A 復讐者 A ダブルクラス A 【固有スキル】 破壊工作 B 鋼鉄の決意 B 武器作成 A 無辜の怪物 A 道具作成 A 首相殺し A 諜報 C 森羅万象無効化 B++ 対宗教 A 【宝具】 「憲法九条・山上神弾(ナインス・ロウ)」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「安倍切()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン ☆2 【マスター】志位和夫 / 山本太郎 【真名】山上徹也 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】混沌・悪 ・人 【ステータス】 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D+ 宝具D+ 【クラス別スキル】 気配遮断 B+ 【固有スキル】 破壊工作 B 鋼鉄の決意 B 武器作成 A 無辜の怪物 A 道具作成 A 首相殺し A 諜報 C 森羅万象無効化 B++ 対宗教 A 【宝具】 「憲法九条・山上神弾(ナインス・ロウ)」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「安倍切()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン/アヴェンジャー ☆2 【マスター】志位和夫 / 山本太郎 【真名】山上徹也 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】混沌・悪 ・人 【ステータス】 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D+ 宝具D+ 【クラス別スキル】 二重召喚 A 気配遮断 B+ 復讐者 A 忘却補正 A 自己回復(魔力) D 【固有スキル】 破壊工作 B 鋼鉄の決意 B 武器作成 A 無辜の怪物 A 道具作成 A 首相殺し A 諜報 C 森羅万象無効化 B++ 対宗教 A 【宝具】 「憲法九条・山上神弾(ナインス・ロウ)」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 「安倍切()」 ランク C 対人宝具 レンジ1~10 最大捕捉1人 【元ネタ】史実 【CLASS】キャスター ☆1 【マスター】韓鶴子 【真名】文鮮明 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】秩序・悪 ・人 【ステータス】 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 陣地作成A 道具作成B 【固有スキル】 黄金律A カリスマC 信仰の加護C 【宝具】 「統一教会(カテイレンゴウ)」 ランク B 対軍宝具 レンジ100 最大捕捉100人 サーヴァント、☆5「アーチャー」、安倍晋三 【出典】史実 【クラス】アーチャー ☆5 【マスター】岸田文雄 【真名】安倍晋三 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】秩序・中庸 ・人 【ステータス】 筋力 E 耐久 D 敏捷 D 魔力 C+ 幸運 C 宝具 EX 【クラス別スキル】 対魔力 D 単独行動 B 【固有スキル】 無辜の怪物 A++ カリスマ B+ 黄金律 A 被虐体質 B+ 【宝具】 「一億総活躍(アベノミクス)」 ランク EX 対国宝具 レンジ 100000000 最大捕捉 100000000人 サーヴァント、☆5「アヴェンジャー」、安倍晋三オルタ 【出典】史実 【クラス】アヴェンジャー ☆5 【マスター】岸田文雄 【真名】安倍晋三オルタ 【性別】男性 【身長・体重】170cm?・70kg? 【属性】秩序・悪 ・人 【ステータス】 筋力 E 耐久 D 敏捷 D 魔力 C+ 幸運 C 宝具 EX 【クラス別スキル】 復讐者 C 忘却補正 D 自己回復(魔力) D 【固有スキル】 無辜の怪物 A++ カリスマ B+ 黄金律 A 被虐体質 B+ 【宝具】 「一億総活躍(アベノミクス)」 ランク EX 対国宝具 レンジ 100000000 最大捕捉 100000000人 .
https://w.atwiki.jp/assassins_creed/pages/13.html
アサシンクリードは、アサシン教団とテンプル騎士団がその思想の違いから、古くから現在に至るまで続けてきた争いを描く物語であり、ゲーム本編は常に現代の人物がアニムスないしヘリックスを用い、過去の人物の記憶を追体験する、という構造になっている(スピンオフ作品を除く)。 しかし、ゲーム内のボリュームとしては過去編が圧倒的な量を占めており、現代編はあまり描かれていない。 現在、現代編はタイタンコミックスから出版されるコミック(下記一覧の Assassin s Creed Assassins 以降の作品)を中心に展開されている。 この中でもAssassin's Creed Assassins、Assassin's Creed Templars、Assassin's Creed FCBD 2016 Edition、Assassin's Creed Uprisingの4作品は、近作のゲーム内で描かれる現代編及びその登場人物とも特に関連性の高い作品である。 (なのでこの4作品から優先的に記事を作成します) 作品一覧 Assassin's Creed (comic) Assassin's Creed (web comic) Assassin's Creed (French comics) Assassin's Creed The Fall Assassin's Creed The Chain アサシンクリード4 ブラックフラッグ 覚醒(Assassin's Creed Awakening) Assassin's Creed Brahman]] Assassin s Creed Assassins Assassin's Creed Templars Assassin's Creed FCBD 2016 Edition Assassin's Creed Last Descendants - Locus Assassin's Creed Uprising Assassin's Creed Reflections Assassin's Creed Origins
https://w.atwiki.jp/1548908-tfe/pages/61.html
パック:シンボル50 モンスターカード V-タイガー・ジェット ノーマル X-ヘッド・キャノン レア 命の砂時計 ノーマル ヴァルキリー ノーマル ウィング・エッグ・エルフ ノーマル コザッキー ノーマル ゼラの戦士 ノーマル 誕生の天使 ノーマル 地を這うドラゴン ノーマル テンダネス ノーマル 洞窟に潜む竜 レア ハッピー・ラヴァー ノーマル パロット・ドラゴン ノーマル 神聖なる球体 ノーマル 魔頭を持つ邪竜 ノーマル 密林の黒竜王 ノーマル ミューズの天使 ノーマル メテオ・ドラゴン ノーマル もけもけ ノーマル 闇魔界の戦士 ダークソード ノーマル 効果モンスターカード G・コザッキー ノーマル W-ウィング・カタパルト ノーマル Y-ドラゴン・ヘッド レア Z-メタル・キャタピラー レア 朱い靴 ノーマル アギド ノーマル 悪魔の偵察者 レア アックス・ドラゴニュート レア 暗黒界の騎士 ズール ノーマル 暗黒界の狂王 ブロン レア 暗黒界の軍神 シルバ レア 暗黒界の斥候 スカー ノーマル 暗黒界の尖兵 ベージ ノーマル 偉大天狗 ノーマル 偉大魔獣 ガーゼット ウルトラ インフェルノクインデーモン レア ウェザー・レポート ノーマル ウェポンサモナー ノーマル 英知の代行者 マーキュリー ノーマル 王座の侵略者 ノーマル 竜宮之姫 ノーマル ガーディアン・エルマ ノーマル ガーディアン・グラール ノーマル ガーディアン・ケースト ノーマル ガーディアン・シール ノーマル ガーディアン・トライス ノーマル ガーディアン・バオウ ノーマル ガード・ドッグ ノーマル カードを狩る死神 ノーマル 寄生虫パラサイド ノーマル きまぐれの女神 ノーマル キングゴブリン スーパー 朽ち果てた武将 ノーマル グランド・ドラゴン ノーマル グレイヴ・キーパー ノーマル ケルドウ ノーマル 厳格な老魔術師 ノーマル 幻惑のラフレシア ノーマル 合成魔獣 ガーゼット ノーマル 強欲ゴブリン ノーマル 黒竜の雛 レア ゴブリンエリート部隊 レア 混沌の呪術師 ノーマル 地獄詩人ヘルポエマー ノーマル 漆黒の闘龍 ノーマル 慈悲深き修道女 ノーマル シャドウナイトデーモン ノーマル 重装武者-ベン・ケイ スーパー 執念深き老魔術師 レア 守護霊アイリン ノーマル 死霊操りしパペットマスター ノーマル スネークポット ノーマル スピリット・ドラゴン レア セコンド・ゴブリン ノーマル 閃光の追放者 ウルトラ 創造の代行者 ヴィーナス ノーマル ゾンビタイガー ノーマル ダーク・アイズ・イリュージョニスト ノーマル 大王目玉 ノーマル ダイス・ポット レア 魂を呼ぶ者 ノーマル 力の代行者 マーズ ノーマル 壺魔人 ノーマル 剣の女王 ノーマル デス・デンドル ノーマル デスルークデーモン ノーマル デビルマゼラ レア トゥーン・仮面魔道士 ノーマル トゥーン・キャノン・ソルジャー ウルトラ トゥーン・ゴブリン突撃部隊 レア トゥーン・ドラゴン・エッガー ノーマル トゥーン・マーメイド ノーマル 深淵の暗殺者 スーパー ナイトメアテーベ ノーマル ニードル・ボール ノーマル 紫光の宣告者 レア 静寂虫 レア ハ・デスの使い魔 ノーマル 光の追放者 スーパー 人喰い虫 レア 氷岩魔獣 ノーマル 不死之炎鳥 ノーマル ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン ノーマル 青い忍者 ノーマル ブレイン・ジャッカー ノーマル ヘルポーンデーモン ノーマル 仮面竜 スーパー 磨破羅魏 ノーマル ムドラ レア 冥界の魔王 ハ・デス ウルトラ モイスチャー星人 レア 八俣大蛇 レア 闇の仮面 ウルトラ 勇気の砂時計 ノーマル ユニオン・ライダー ノーマル 光神機-桜火 レア レアメタル・ドラゴン ノーマル レジェンド・デビル スーパー 真紅眼の闇竜 レア 融合モンスターカード F・G・D ウルトラ VW-タイガー・カタパルト ノーマル VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ウルトラ XY-ドラゴン・キャノン レア XYZ-ドラゴン・キャノン スーパー XZ-キャタピラー・キャノン レア YZ-キャタピラー・ドラゴン レア キング・もけもけ ノーマル 千年竜 ノーマル ブラック・デーモンズ・ドラゴン ノーマル 闇魔界の竜騎士 ダークソード ノーマル 魔法カード 悪魔のくちづけ レア 悪魔払い ノーマル 暗黒界に続く結界通路 レア 暗黒界の雷 スーパー 怒れるもけもけ ノーマル 異次元隔離マシーン ノーマル 異次元の境界線 ノーマル 泉の精霊 レア うごめく影 ノーマル 海 ノーマル 怨霊の湿地帯 レア カオス・シールド ノーマル 火器付機甲鎧 ノーマル 火竜の火炎弾 ノーマル 巨大化 ウルトラ 禁止令 ノーマル 銀の弓矢 ノーマル 継承の印 ノーマル 軽量化 ノーマル 荒野 ノーマル コンビネーション・アタック ノーマル 細菌感染 ノーマル 死のメッセージ「A」 ノーマル 死のメッセージ「E」 ノーマル 死のメッセージ「H」 ノーマル 執念の剣 ノーマル 城壁壊しの大槍 ノーマル ショット・ガン・シャッフル ノーマル 心眼の鉾 ノーマル スライム増殖炉 ノーマル 静寂のロッド-ケースト ノーマル 前線基地 ノーマル 増殖 ノーマル ダークゾーン ノーマル 体温の上昇 ノーマル 断層地帯 ノーマル 超再生能力 ノーマル ツーマンセルバトル ノーマル 通行税 レア 痛恨の呪術 ノーマル 月の書 ウルトラ デザートストーム ノーマル 鉄壁の布陣 ノーマル テラ・フォーミング レア 電撃鞭 ノーマル 天使のサイコロ ノーマル デンジャラスマシン TYPE-6 レア ドーピング ノーマル トゥーン・ワールド スーパー 突進 ノーマル ドラゴンの秘宝 ノーマル ニトロユニット ノーマル 盗人の煙玉 ノーマル バーニングブラッド ノーマル 破邪の大剣-バオウ スーパー バスターランチャー ノーマル 光と闇の洗礼 ノーマル 光の護封陣 ノーマル 光の角 ノーマル ピラミッドパワー ノーマル 封神鏡 ノーマル 風魔手裏剣 レア フォロー・ウィンド ノーマル マシュマロンのメガネ ノーマル 魔性の月 ノーマル 無限の手札 ノーマル 虫除けバリアー ノーマル 冥界流傀儡術 ノーマル 明鏡止水の心 レア 燃えさかる大地 レア 山 ノーマル 闇 ノーマル 闇・エネルギー ノーマル 闇の護封剣 レア 勇気の旗印 ノーマル リサイクル ノーマル リバースソウル ノーマル レーザー砲機甲鎧 ノーマル 罠カード DNA改造手術 レア アーマーブレイク ノーマル アクアの合唱 ノーマル 暗黒の呪縛 ノーマル 追い剥ぎゾンビ ノーマル 王宮の陥落 ノーマル 王家の呪い ノーマル キックバック レア 強制接収 ノーマル 銀幕の鏡壁 レア 鎖付き爆弾 レア ゲットライド! レア 攻撃の無力化 ノーマル ゴブリンの小役人 ノーマル 最終突撃命令 レア 裁きの光 ノーマル 地獄の扉越し銃 レア 呪術抹消 ノーマル 昇天の角笛 ノーマル 人造天使 ノーマル スピリットの誘い ノーマル 正々堂々 ノーマル 世界の平定 ノーマル 魂粉砕 ノーマル 零式魔導粉砕機 ノーマル 大地震 ノーマル 血の刻印 ノーマル ツタン仮面 ノーマル デーモンの雄叫び ノーマル ドラゴン族・封印の壺 ノーマル ドラゴンの宝珠 ノーマル 忍法 空蝉の術 ノーマル 忍法 変化の術 ノーマル バーストブレス ノーマル 墓荒らしの報い レア 光の護封壁 スーパー 罅割れゆく斧 ノーマル 武器庫荒らし ノーマル 武装解除 ノーマル マジック・ドレイン ノーマル 魔封じの芳香 レア 魔力浄化 ノーマル 魔力の棘 ノーマル 誤作動 ノーマル 冥王の咆哮 ノーマル モンスターBOX レア 闇の取引 ノーマル 竜の逆鱗 レア 竜の血族 ノーマル 連鎖炸薬 ノーマル
https://w.atwiki.jp/asassinguild/pages/4.html
XアサシンギルドXワールド8で最強を目指す者で構成したギルドです。 現在総合22万以上で最強目指す方のみ募集しています。 初心者も募集しています毎月5万前後の課金予定者でネトゲ経験者 このギルドは自由行動最低限のマナーでお願いします喧嘩はご法度でおねです。 放置者対策の為長期間インできない方は連絡お願いします。 みんなで最強目指して頑張りましょう。 MアサシンギルドM作りましたアサシンのミドルギルドとして段階を分けて最強を目指すメンバーの為のギルドですあまりにも総合規制より総合が低い方たちがアサシンに入りたいとDMを送ってこられたので作りましたほとんどの人がメインギルドのメンバーと変わらないぐらい強いのでアサシンメンバーの方は先輩としてミドルアサシンのメンバーのサポートお願いしますbyギルマス
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/145.html
《芸術/悪 小関麗奈 アサシン》 ◆GOn9rNo1ts 「オラ!てめえら動くんじゃねえぞ!」 ドスの効いた声が、アーカム市内を走るバスの中に響き渡った。 声の主は真っ黒なマスクを被り、手にサブマシンガンを抱えている。 その横には仲間だろうか、財布などを回収するための袋を持った別の覆面男が控えていた。 彼らの背後には、ゴルフバッグに偽装された銃のケースが、空っぽな口を間抜けに開けている。 どう見ても、バスのハイジャック犯だった。それもコッテコテの。 「へっへっへ、早く金目のもんを出しな。隠してると殺すからなあ?」 下卑た笑い声を挙げ、小物そのものな台詞を吐き出す覆面男。 これが日曜朝8時5分くらいならば、覆面姿の正義の味方が颯爽と登場するようなシチュエーションだ。 もしくは、金曜夜9時15分くらいならば、客の中に潜んだ元軍人のスーパーおっさんがハイジャック犯を制圧しているところだろう。 だが、今は白昼12時正午の時間。 つい最近まではグラサンをかけたおっさんが「いいとも~」などと抜けた声を出していた、平和そのものな時間帯だった。 そんな時間に突如として現れた『異物』たちは、我が物顔で車内を歩き回りながら財布などを物色し始める。 周りの乗客たちも下手に抵抗すれば危ないということを理解しているのか、比較的すんなりと財布などを覆面男の差し出した袋に入れていく。 ここまでは、ハイジャック犯たちの計画通りだといっても、差支えはないだろう。 「おい、おめえ、その『薬指』にはめた指輪を渡しな」 「え、でも、これは夫が数年間頑張って働いて……」 「でも、じゃねえよ。だから、だろうがよぉ。そんな上物もらってやらねえわけにはいかねえなあ?」 「す、すみません!これだけは!これだけはご勘弁を!」 「ごちゃごちゃうるせえんだよ!なんなら今ここで愛しのダーリンと永遠にお別れするかあ!?」 そう、ここまでは。 女性が愛する男性に送られた婚約指輪を奪おうとする、下衆の後ろで。 パァン!という破裂音が、響くまでは。 「うおっ!?なんだ!?」 「アーッハッハッハッハ!」 すわ銃声かとびくつきながら思わず身をかがめるハイジャック犯たち。 自分たちの身体に穴は開いていないことをほっと一安心し、いやいやそうじゃないと慌てて後ろを振り向いた。 彼らの後ろでやけに幼い高笑いが聞こえることが、今の音は自然現象ではないことの証左だ。 下手人がいる。もたつきながらなんとかサブマシンガンを構え直し、声のする方に向けると、そこには 「げっほげっほ」 と咽る、格好のつかない登場シーンを披露した東洋人の少女がいた。 涙目になりながら男たちを睨む彼女の手には、クラッカーのようなものが握られている。 「なーるほど、つまんねえ邪魔してくれるじゃねえか、嬢ちゃん」 相手がイタズラに使う程度のオモチャしか持っていないことを確認し、覆面は余裕を取り戻す。 わざとゆっくり、全身を舐め回すようにしながら銃口を少女の身体に定めた。 もう一人のハイジャック犯も、サブマシンガンの射線に入らないように気を付けながら、指をパキパキする姿を見せつける。 「お兄さんたちのお仕事の邪魔をしないでくれねえかなあ」 「つまんないのはあんたたちの方よ、クソ野郎の『おっさん』ども」 少女は、引かなかった。 「んだと?」 「悪人には悪人の美学ってやつがあるの。あんたたちにはそれが全然感じられないって言ってんのよ。わかった?お・じ・さ・ん?」 男は覆面の下でこめかみを引き付かせる。人の顔も見てねえくせに。俺はまだお兄さんと自称しても問題ない、はずだ。 いや、そんなことよりも、彼女は先ほど自分たちに財布をあっさり渡していた。何故、今更、急に? そこで、男たちは気付く。 少女がちらっちらっと、自分たちの後ろ、婚約指輪をはめた女性を見ていることを。 「クック……ハッハッハッハッハッハ!正義の味方ってか!」 「ヒャヒャヒャヒャ!若いねえ!お兄さんそういうの嫌いじゃないよ!」 馬鹿にしているようにしか見えない、いや、実際に馬鹿にしながら大笑いをする男たち。 覆面越しからも分かる彼らの嘲りを受けながらも、少女はやはり引かなかった。 ただ、前を向き、少し青ざめながら、それでも、銃という名の『ヒトゴロシの道具』をこちらに向けるクズを睨みつける。 負けたくない。こんな『悪』の風下にさえ置けないやつらには。 「そんなんじゃない」 「あ?」 「正義なんてクソくらえよ。ただ、私はあんたたちが気に喰わない」 「ほぉ~そうかぁ~それでぇ~?」 「お嬢ちゃんはそのクラッカーモドキで今から俺たちをぶっとばすのかなぁ~?」 覆面男の手が、引き金にかかった。知るか。 「ま、そっちは全部回収したし問題ねえだろ」 足が震える。武者震いに違いない。 「一人くらい殺っとけば見せしめとしては丁度いいしな」 唾をごくりと飲み込む。一緒に弱気も飲み込んでしまえ。 「下手すりゃ近くの何人かも一緒に死ぬだろうが、仕方ねえ。この嬢ちゃんを呪いながらくたばりな」 これは……涙? 「全く、馬鹿なガキだ」 美学ある誇り高き悪に――――涙なんて必要ない! 「ああ、馬鹿だな」 その瞬間だった。 男たちには聞き覚えのない声と共に空間が歪み、ソレは現れた。 腰を抜かしてしまったのか、へたり込んだ少女の目の前に。 『もう一人の覆面男』がいた。 いつから?どこから?誰だ?俺たちは二人組だったはずだ。 男たちの脳裏に疑問符が幾つも上がる。結論、分からない。 分からないが、既にサブマシンガンの引き金は最後まで絞られていた。 「とりあえず死ね!」 少女――小関麗奈は目をつむる。 頭を抱え、ガクガクと震えながら。 美学も、誇りも、そんなものでは銃弾は止められない。分かっていた。 分かっていたが、それでも許せなかった。 『悪』として、やってはいけないラインを超えた男たちの暴挙が。 そして……結局は自らのサーヴァントに頼ってしまう、己の不甲斐なさが。 撃ち放たれた銃弾の雨は、一粒残らず『覆面男』によって『掴み取られていた』 「…………は?」 それは、誰の言葉だったろうか。 サブマシンガンを撃ったバスジャック犯の声だったろうか。 恐る恐る目を開けた小関麗奈の声だったろうか。 巻き添えで死を覚悟した、他の乗客たちの声だったろうか。 とりあえず、分かることは2つある。 狭いバス内でサブマシンガンが乱射されたにもかかわらず、誰も死なず、傷つきもしなかったこと。 そして、それを成し遂げた『規格外な方の覆面男』を敵に回した普通の覆面男たちには、ロクな結末が待っていないことだ。 ■ ■ ■ 「どうして最初から俺に頼らなかった?」 あれから。 見事バスジャック犯を撃退した『ことになっている』勇気ある一般市民の男性が記者に取り囲まれる光景を遠目に見ながら、小関麗奈は家路についていた。 事情聴取のために警察署に拘束されて数時間。ようやくの帰宅である。 「そもそも、大人しくしとけば解放されたかもしれないだろうに」 「うっさいわね」 少し赤くなった目元を見せないように、少女は霊体化した気配の前へ前へ歩いていく。 「ムカついたんなら帰ってからお部屋のクマちゃんでも殴っていれば良い。 わざわざ、他のマスターやサーヴァントに気付かれるような危険性は犯すべきじゃないって分かるだろ?」 ムスッとした顔をしながら、だけど麗奈は口を開かない。 自らのサーヴァントが言っていることは正しいと理解しているから。 それを良いことに『戦隊ものにいるような雑魚戦闘員』の格好をした『アサシン』のサーヴァントは更に言う。 「そもそも、外出なんてしなきゃいいんだ。俺の『宝具』の性能は覚えてるだろ?」 「それはイヤよ」 「なんでだよ。年頃の娘が急に引き籠りになったくらいじゃ、今時は特別不審にゃ思わねえさ」 「そういう問題じゃなくて!」 違うのだ。 不審に思われるとか、引き籠りが嫌だとか、そうじゃなくて。 この男の宝具のせいで、自分が今現在とびきり不幸になっていることも、今は問題ではなくて。 「そしたらアンタ、一人でサーヴァントっていうのを、その……殺しに、行くんでしょ」 「…………ま、それはな。聖杯戦争ってのはそんなもんだ」 マスターも、サーヴァントも、皆が命の奪い合いをする、聖杯戦争という悪夢の中で。 自分だけが蚊帳の外で、サーヴァントにすべて任せきりというのは、駄目だ。 そんなのは、ズルい。全く面白くもないズルさだ。 「あんたに任せて高みの見物なんて、クソ喰らえよ」 レイナサマの、美学に反する。 「それに」 それに。 『……俺は、怖いんだよ』 夢で見た、この強すぎる男は。 『俺は人を殺すのが怖いんだよ!』 悲しすぎるくらいに。 『殺せなんて命令しないでくれ。俺を、これ以上弱くしないでくれ。俺だけを……俺だけを』 『弱虫にしないでくれ』 弱虫だったから。 『みんなを守れと命令してくれ!俺に生きる理由をくれ!』 それでも私のために戦ってくれる、この人のために。 『悪の秘密結社の総統なんだろう!お前は!』 私が――レイナサマが傍で支えてあげないと。 「それに?なんだよ?」 「あの子の名前はクマちゃんじゃなくてアルセーヌ!」 赤く染まった頬を誤魔化すために、麗奈は暗い暗い道の方へとすたすたと歩きだす。 そうだ、自分も負けてはいられない。巻き込まれてしまった以上、覚悟を決めねばならない。 今日の一件も、自分だって頑張れるということを示したかったのに結局は彼に頼ってしまった。 こんなザマじゃ駄目だ。銃を向けられたくらいでビビっては駄目だ。もっともっと、強くならないと。 一方、覆面の『アサシン』――『No.37564』というコードネームで呼ばれた男は、訳の分からないという顔を覆面に隠しながら、そっと麗奈との距離を一歩詰めた。 何が起こっても彼女は自分が守らなければならぬし、何より、このままだとレイナサマは、何故か折れ曲がって丁度良い位置にまで下がってしまっている標識に顔面アタックな運命だ。 標識の方をささっとどうにかするか、我が麗しの総統閣下にご忠告申し上げるか、どちらの方が彼女のプライドは傷つかずに済むのだろう。 難しい。組織の上司である『ワン・デイ・タイラント』様もそうだったが、この年頃の子供はどうにも扱い方が分からない。 お互いにお互い、悩みながら、苦しみながら。 弱虫な『悪人』たちは、底の見えない闇の中へと消えていく。 【マスター】 小関麗奈@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 このレイナサマの威光を全世界に見せつけてやるのよ!アーッハッハゲホゲホ。 ……死にたくない。 けど、帰る方法なんて見当もつかないから聖杯戦争に勝ち残る。 【weapon】 『ウルトラレイナ様砲』という名の相手を驚かせるための巨大クラッカーを持参。現在は自室に置いてある。 また、ほかにも色々イタズラグッズをバッグや懐に仕込んでいる。 【能力・技能】 アイドルとしてダンス、歌、演技はそれなりに出来る。 イタズラが好きなので、普通の子よりも機転は利くかもしれない。 【人物背景】 イタズラが大好きで女王様のようにふるまうが、言動がいちいち小物っぽくヘタレ臭が漂う残念系ロリアイドル。 様々なイタズラを引き起こし『悪者』を気取ってはいるが意外と面倒見が良く、根は良い子。 本人は絶対に認めないだろうが。 【方針】 聖杯戦争に勝利し元の世界に帰る。しかし未だ覚悟不足。 誰かを殺すという罪を『アサシン』だけに背負わせたくはないため、出来る限り前線に出張りたい。 【クラス】 アサシン 【真名】 No.37564@世界の中心、針山さん② 【パラメーター】 筋力:A 耐久:A 敏捷 A 魔力 A 運 EX 宝具 EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:E アサシンとしては異例の低さ。腕の悪い現代の魔術師相手までならサーヴァントとしての気配を気取らせない程度。 気配を消すというよりも「あ、テレビで見たことあるような雑魚戦闘員だ」と他者に思わせ油断させる力量偽装の面が強い。 【保有スキル】 対毒 EX 彼に毒の類は絶対に通用しない。 酸もウィルスも何もかも何故か効かない。一酸化炭素に満ちた部屋に閉じ込めようとも顔色一つ変えない。 彼は、健常健在でしかいられない。 対洗脳 EX 彼に洗脳の類は絶対に通用しない。 服従も魅了も何もかも何故か効かない。当然、彼が拒めば令呪も効かない。 彼は、自分自身の意志でしか行動することができない。 対概念 EX 彼に概念系攻撃の類は絶対に通用しない。 時間という概念さえ存在しない『虚無』の空間に閉じ込められようとも、神様にアカシックレコードを書き換えられ存在自体を消去されようとも、何故か絶対に死なず、生還する。 彼は、彼の世界で生きていくことしかできない。 【宝具】 『常敗』 ランク EX 種別 対主宝具 レンジ - 最大補足 1 『アサシン』のマスターは強制的に運を最低値にまで引き下げられる。常時発動型の宝具。 あらゆる判定が当たり前のようにファンブルになりかねず、一般的な平和な生活を送ることさえも困難になる可能性がある。 『アサシン』は苦戦もせず敗北もせず、そもそも彼と戦える『敵』となる相手さえも存在しなかったが その代わりといわんばかりに、彼の仲間である『悪の組織』はほぼ壊滅した。 運命は彼を、『悪の組織の雑魚戦闘員』を勝者になど、させはしない。 『無敵』 ランク:EX 種別 対運宝具 レンジ - 最大補足:1 『アサシン』が死亡判定を受けた場合、その因果を覆し、何故か生存する。死亡という運命に対して発動する宝具。 加えて、彼を殺した原因を乗り越える力を強制的に付与されてしまう。 絶対に死なず、絶対に負けず、最終的に強制的に勝利する。 運命は彼を、『全ての敗北の反動である存在』を敗者になど、させはしない。 因果を改変するその圧倒的な力は凄まじき燃費の悪さを誇る。 そのため、英霊『キャスター』クラスの魔力を持ち合わせていない場合は発動した時点で魔力不足によるマスターの死亡、ならびに『アサシン』の消滅が確定する。 【weapon】 徒手空拳。彼に武器は必要ない。 数十メートルはある巨大ロボットをローキック一発でレゴブロックのようにバラバラに出来るくらいには強い。 但し聖杯戦争においてはサーヴァントという枠にはめられているため、サーヴァントが出来る上限レベルの力しか発揮できないものとする。 【人物背景】 見た目は『悪の組織の雑魚戦闘員』 その実態は、幾つもの『悪の組織』に改造されまくった結果、化学反応により誕生してしまった化け物。 上記能力を見てもらえばわかるように、馬鹿みたいに強い。公認チート。 しかし、その強さは自分自身の力で得たものではないため、あまり自信は持てない男。 本来ならばマスクの下に優しそうな好青年としての人間の顔があるが、人前では滅多にマスクを脱ぐことはない。 【サーヴァントとしての願い】 なし。自分の組織を思い出す『悪』なレイナサマを守ってやる。 【基本戦術、方針、運用法】 様々な困難からマスターを守りながら、圧倒的な力を用いて相手サーヴァントを撃破する。 少しでもマスターから目を離せば何が起こるか分からないため、出来る限り短期決戦。
https://w.atwiki.jp/chaaance/pages/13.html
闘技場における各職業について 系列 : →:メインウェポンは →→ →→ →メインウェポンは →→ →→
https://w.atwiki.jp/jojofate/pages/44.html
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/38.html
無垢の蛹を脱ぎ捨てて、少女は地獄へ堕ちた。 ただ、最期の瞬間だとしても。 この胎内にある生命だけが、地獄の中でも救いであることを信じて。 ◆ 「――――!!!」 声にならぬ叫びを上げながら、吉田咲は汚れきった公衆便所の床を転げまわっていた。 顔は視る影もなく泣きじゃくり、身体はかつての白い肌を全く連想させない汚れたものとなっていた。 閏をともにした男達を絶賛させた曲線美は既に無く、膨れた腹は咲の身体にある生命が一つではないことを雄弁に物語る。 本来、幸福の形であるその腹部とは反対に、咲の全ては不幸に満ち溢れていた。 ただ、彼女は変わりたかっただけだった。 変わって、変わることで、幸福を手に入れたいだけだった。 男に遊ばれた。 女に捨てられた。 父に襲われた。 母に罵倒された。 社会に餌にされた。 その末路が、同じく社会に弾き飛ばされた者達からの蹂躙だった。 「ぁあぁ……!……ぁ……!」 唇が開き、乾いた口内からそれでも唾液が出る。 腕を掻きむしる。 衝動。 薬物への依存を表していた。 おおよそ、堕落という全てが咲の体と魂に宿っていた。 つまり、彼女は変身をしたつもりが堕落という坂を転がっていっただけだったのだ。 「ぅ…ぅぅうう……!」 床に堕ちた、割れた眼鏡を拾う。 眼鏡をかけ、咲は這いよるような動きで立ち上がり、鏡を見た。 かつて、自身の外観に興味を持たなかった頃の姿を思い出す。 メガネを掛け、髪をきつく三つ編みに結い、ぶかりとした服を纏っていたあの頃。 咲の今の姿は、眼鏡をかけてもあの頃とは余りにも違いすぎるものだった。 長い髪は脱色し傷んでいる、あんなに綺麗な黒髪だったのに。 服はぴっちりとした、露出の多すぎる、淫靡な格好。 こんな形になりたかったのではない。 ただ、ただ。 幸福になりたかっただけなのに。 体が震える。 心への負荷と、体の薬物への訴え。 その二つが、彼女という存在を限界へと追い込む。 やっと、地獄が終わる。 そう思えば、咲は楽なのかもしれない。 それでも違った。 咲が思ったのは、中学校の卒業式のあの日と同じこと。 変わりたい。 幸福になりたい。 その想いに、何かが答えた。 腹部に一つの紋章が走った。 ――――訊くよ、貴方が生きたいを願ったヤツ? 消えいく意識に響いた、その問に。 腹部を撫でながら、咲は小さく頷いた。 ◆ セックス、ドラッグ、暴力。 求めていたものはそんなものではない。 だのに、咲に与えられたものはそんなものだった。 そんなもののために、咲はあの日泣いたのではない。 幸福になりたい。 遍く生命が思うように、咲は、あの日そう思ったのだ。 ただ、少しだけ疑問がある。 ――――自分は他者を不幸にしてでも幸福が欲しいのだろうか。 ◆ 「いただきます」 結論として言ってしまえば、咲は死ななかった。 ただ、咲の中の生命の一つは消えた。 あれだけ膨れ上がった腹部はすでにキュッとくびれていた。 生命を引き換えに、咲は奇跡を呼んだ。 この世ならざる、人の世に刻まれた英霊を呼んだのだ。 「アンタ、馬鹿ね」 手を合わせて、コンビニエンスストアで購入した弁当に箸をつける咲を罵倒する少女。 黒い髪をボブカットに揃え、病気めいた白い肌の少女。 釣り目がちな瞳は強い意志を感じさせるが、顔つき自体はハイティーンの咲よりも幾分幼い。 大人びた雰囲気の女子小学生といった様子だ。 「食べる?」 「だから、触らないでって」 少し鼻にかかった高い声で、小生意気な口調で語りかける少女。 無地の白いシャツと赤い膝丈のスカートは余りにも野暮ったいが、どこか儚い美しさを持つ少女。 この世あらざる、触れてはいけないような寒々しい美しさだ。 そう、この世あらざるもの。 「触ったら死ぬんだから、何度言っても分かんないの?」 少女は、正しくこの世にあってはならない存在だった。 「アタシはね、そういう生命なの。 そういう死ってやつを引き受けるヤツなの」 『女子トイレの三番目の扉』から召喚された反英霊。 人々の噂から生まれ、人々の信仰を背景とし、人々の穢れを引き受けた真実を持つ少女。 咲の生命を救い、咲の中の生命を奪った存在。 トイレの花子さんと呼ばれる少女は、吉田咲という少女を主として選んだのだ。 「花子ちゃんは食べなくても良い?」 「花でも食べてるよ」 洒落なのか、真実なのか。 判断がつかずに、困ったような顔をつくる咲。 花子さんは余り動かない表情筋を、やはり動かさず。 唇だけを動かした。 「ちゃんと、咲が食べなきゃ。 子供のためってのは、そういうことなんだよ」 二人でベンチに腰掛け、夜空を眺めた。 曇天の夜空に星など無く、肌を刺すような寒さを連想させる暗さだけがある。 それでも、寒さはなかった。 花子さんの持つ呪による術だった。 花子さんが落ち葉へと触れた。 カラカラと枯れ果てていた葉っぱが、その残りカスのような生命すらも失い。 灰のように崩れ落ちた。 まるで私のようだと、口にこそ出さなかった咲は思った。 ◆ 「駄目だよ、おっさん」 ある日の事だった。 咲は『売り』を続けていた。 それ以外に貨幣を稼ぐ術など知らなかったからだ。 また、咲が欲する『クスリ』のためには売りのような術が必要だった。 ただ、今回は余りにも相手が悪かった。 咲を唆して純度の高い『クスリ』を打ち。 強烈な『キメセク』へと導いた。 最初に規定した時間を三時間も上回るその行為によって、咲は蛙のように裏返り手足を震わせる。 秀麗なその顔は目が裏返り、限界まで舌を伸ばすことで見るも無残なものとなっている。 男は、美しい女の無様な姿が好きだった。 そのために金を手に入れたと言っても不思議ではない。 「咲はあんまり頑丈じゃないんだ、こんな無茶なことされちゃ」 咲の選択と考え、気配を遮断したまま口は出さなかった。 咲は自身をトイレの花子さんと知っても、それを利用しての金儲けを目論まなかった。 単純にその発想がなかっただけなのかもしれないが、花子さんとしてもわざわざ提案する必要もなかった。 ただ、それでも我慢できないものもある。 いつも動かない表情筋は、ピクピクと動き、怒りの表情を抑えようとしていることを訴えてきた。 「ブヒヒ! わからんのかね、この女の人権は私が買い取ったのだよ!」 そんな花子さんの言葉に、咲を買った男は開き直るように言い放った。 突然現れた花子さんのことを不思議に思わない。 ただ、売りの仲間なのだろうとしか考えなかった。 ピクリと、抑えきれないように表情筋が動いた。 それでも身体は動かさずに唇だけを動かす。 「咲の生命は咲のものだ」 「知らんなぁ #65374;!生命に値段はつけられんが、この身体には値段がつけられるのだよ! このまま帰らずに、余りある金を置いてやるだけで私は稀に見る善人だよ!」 「アンタが善人ならアタシは神様みたいなもん――――って、それじゃアンタが善人になっちまう」 もはや、我慢がならなかった。 花子さんはゆっくりと手を伸ばした。 このまま邪気を放つことでも呪うことは出来るが、それでは我慢できなかった。 死というものを。 本来、身近に存在するそれを遠いものだと信じきっている男に与えるために。 その小さな腕を伸ばして、短い指で男の唇に触れた。 「ブヒヒ……その歳で淫売とはな」 それが最後の言葉だった。 男の唇を分け入るように指を口内へと突っ込み、舌を優しくなでた。 瞬間、男の中のあらゆるものが動きを止めた。 それは内臓の動きであり、血の流動であり、魂という輝きだった。 あらゆるものが動くことが産まれるということならば。 あらゆるものが止まることが死ぬということだ。 男は死んだ。 呆気無く、呆気無く。 本来あるべき、死を間近に思わなかった男は。 死そのものである花子さんに、赤子のために死を引き受け溜め込んだ花子さんに。 死を与えられたのだ。 花子さんは一瞥もせずに、その肉という肉を殺した。 まるで、最初から何も存在しなかったように、男の肉体は喪失した。 残るのは、無様にベッドで転がる咲だけだった。 「アタシはアンタが好きだよ」 百人が見れば百人が顔を背けるその様を、花子さんは愛おしげに眺めた。 「慌てたような顔でトイレや病院に駆け込むようなヤツよりも。 アンタみたいな、泣きながらお腹をさすっているようなヤツのほうがずっと好き」 指を伸ばしかけ、引っ込める。 自身が触れれば、咲は死ぬだろう。 「男に遊ばれて、女に罵倒されて。 男に打ち捨てられて、女に見捨てられて。 それでも、その原因となるはずの生命を産みたいと思ってくれたなら」 くるりと振り返り、飾られた花を触る。 「アタシはアンタの味方。 アンタはアタシに触れられないけど、アタシはアンタを守るよ」 花が萎れた。 花子さんの傍で生きる生命はない。 そういうものなのだ。 国を作るために、赤子は穢れを引き受けて、世界の外へと流されなければいけなかった。 海の外にあるとされる死後の世界へと流れ着いて、現し世の穢れを運ばなければいけなかった。 今は自由自在だ。 死後の世界である『幽世』の扉を開くことで、この街の全てを死へと染め上げることが出来る。 トイレの花子さんという都市伝説の皮を被って現れた神霊が持つ権能ならば、其れが可能なのだ。 「例え世界を殺してでも、アンタの『穢れ/全て』を持っていくよ」 死の権能を、花子さんが振るうことは躊躇いはなかった。 花子さんにとって、母の愛は、親の愛は。 不幸の底に居ても、死の間際に居ても。 子を撫でようとした咲のような存在は。 ――――たった其れだけで、救いなのだから。 . 【クラス】 アサシン 【真名】 トイレの花子さん@都市伝説、古事記 【パラメーター】 筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:EX 幸運:E 宝具:EX 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 神性:A トイレの花子さんは、民間信仰における『トイレの神様』に由来する。 花子さんが女性なのは安産祈願のトイレの女神様に由来し、名前はトイレに備えられた造花に由来する。 また、安産であり死を代行する性質から、日本神話におけるある神とも同一とされる。 その神の概念こそが、花子さんの宝具である。 変化:A+ 借体形成とも。 ある逸話から、花子さんは三つの頭を持つ体長三メートルの大トカゲへと変身することが出来る。 ただし、この逸話をスキルとして昇華されているために、あらゆる逸話による弱点も花子さんは持つこととなっている。 呪術:D 花子さんが持つ、あるいは負わされた邪念や死を、対象へとぶつける術。 その起源から人身御供の生贄としての一面を持つ花子さんは、多くの死を内包している。 【宝具】 『原初に罪ありき、漂浪する葦の逆子(ヒルコ)』 ランク:EX 種別:対命宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:1人 トイレの花子さんの真の正体。 この国において、初めに流された赤子であるヒルコ神そのもの。 原初の時代において海の外とは単なる国外という意味ではなく、死後の世界という意味を持っていた。 川を流され、海にたどり着き、それでも漂流し続けたヒルコ神は死後の世界へと辿り着いた。 ヒルコ神はすでにこの世の存在ではなく、その身全てが『死』そのものである。 ヒルコ神に振れることはこの世における生命をあの世へと運ばれることを意味する。 故にヒルコ神、花子さんへと触れたものは死が瞬時に訪れ、また、死後の世界への門を開く事もできる。 【weapon】 死 【人物背景】 トイレの花子さん。 1950年代に流布された『三番目の花子さん』という都市伝説がベースとなり、1980年代に流布された『トイレの花子さん』その人。 「休日の学校に遊びに来ていた少女が変質者に追われ、トイレの3番目の個室に隠れたが見つかって殺害された」 「生前、父親から虐待を受けていた少女の霊で、おかっぱ頭はその時の傷を隠すため」 「福島県の図書館の窓から落ちて死んだ少女の霊」 など様々な説がある。 弱点や特徴なども全国で差異があり、トイレの花子さんとして召喚された花子さんはその全ての特徴として内包している。 今回の花子さんの背景として、江戸時代から昭和初期にかけて盛んだった厠神信仰が元となっている。 すなわち、名前の『花子』はお供え物の花が原型。 少女であるのは妊婦たちの神であるため。 という、『皮』を持っている。 背景である厠神の共通点を『皮』として。 神々に捨てられた『水子』であり『神霊』である『ヒルコ神』が現界した。 【サーヴァントとしての願い】 赤子に祝福を、愛する母に幸福を。 【マスター】 吉田咲@変身 【参加方法】 公園の公衆便所にて輪姦されていた際、胎内の赤子を代償に召喚の儀式を成功させる。 【マスターとしての願い】 不明 【weapon】 なし 【能力・技能】 非常に整った顔立ちをした、しかしそれだけの平凡な少女。 生来からの資質として、性欲に溺れやすい。 いわゆる淫乱。 その性質がドラッグによって増加されている。 キメセク中毒。 【人物背景】 平凡な女子高生。 中学時代の三年間、一人も友人が出来ないまま卒業を迎えたことを期にイメージチェンジ。 野暮ったい服装や髪型を大幅に変え、見事に高校デビューを成功させる。 しかし、その後に初めてのナンパに浮かれて『お持ち帰り』をされ、一方的にナンパ男を彼氏と信じこむ。 また、友人に唆されて援助交際にも手を出し、悪い道へと染まっていく。 そんななか、家庭においても、母の面影を見た父に襲われ、母からは父を誘ったと罵倒され家出。 ナンパ男の元へと逃げ込むが、ナンパ男にクスリを勧められ、手を出し、そのクスリのために『売り』を強要される。 やがて誰の子ともわからぬ子を妊娠し、男に捨てられる。 最後はトイレの公園で輪姦され――――